2021.8.16
前説ロレックスの魅力の一つが資産価値の高さ。中古でも価格が安定しており、時計の買い替えを検討されている方にはその相場は気になるところでしょう。発売時の定価は指標の一つですが、それだけではありません。<br /> 同時期に発売された同じ定価のモデルでも、人気の高いカラーやデザインのものは市場価値も高くなるのです。本記事では換金率の高いロレックスのモデルの特徴を分析し、定価以上の価値を秘めた時計の見極め方を解説していきます。
現在の国内市場ではロレックスの人気モデルは中古にもかかわらず、定価を上回る価格で流通しています。
通常、中古品は新品よりも安価に取引されるものですが、何故ロレックスこのような市場状況なのでしょう?
その理由の際たるものとして『流通量の少なさ』が挙げられます。
世界的な人気を誇るロレックスは機械式時計のメーカーの中でもハイクラスの品質で知られており、機能性・デザイン共に洗練されたクオリティを維持するために膨大なコストを掛けています。
手間の掛かる手作業での繊細な調整や長期間に渡る品質チェックなど、製造コストがかかっているため流通量も限られているのです。
元々の流通量が限られているため、人気のモデルであれば正規店では入荷直後に売り切れという状態が続いており、中古でも定価を越えた価格で取引される市場が形成されています。
定価が底値として扱われるロレックスの人気モデルは、正規店での購入が理想的ですが、残念ながら現実的ではありません。製品の入荷のタイミングは店舗ごとに違うため、長い時間をかけて様々な店舗を訪ね回る必要があります。
しかし、多大な労力を掛けて探し当てたとしても、目的のモデル、カラーなどの条件にぴったり一致する製品であるとは限りません。様々なバリエーションのあるロレックスの製品ですから、目当てのモデル定価で購入できる確率は非常に低いと言えるでしょう。
そのため、ロレックスを購入する際は通販サイトなどの並行店の利用が一般的です。
定価に対して割高にはなりますが、品揃えが充実しており自分の求める製品を容易に入手できます。
また、並行店を利用してロレックスを購入する場合は早めの決断をおすすめします。
並行店の価格は常に変動していますが、近年では販売価格と共に買取価格も高騰の傾向が続けています。
人気のモデルを安いうちに購入し、十分楽しんだ頃に高値で売却するというのがロレックスのお得な購入方法と言えるでしょう。
ロレックスの換金率は、そのモデルの需要と供給によって変化します。
当然ながら、人気で需要のあるモデルほど価格は高くなる傾向がありますが、同じモデルの中でも人気の高いカラーが存在します。
後々の資産価値を意識するのならモデルごとの特徴に注目してみましょう。
本記事ではロレックスの主要モデルの中でも特に人気の高いスポーツモデルを紹介し、定価以上の価格で取引されているモデルの特徴を解説していきます。
オイスターパーペチュアル コスモグラフデイトナ(以下デイトナ)はロレックスのフラグシップモデルです。
1960年代のスポーツカーレースの興隆と共に生まれたデイトナは、ロレックス初の自社開発となるクロノグラフを搭載。誕生以来欧米を中心に不動の人気を確立しており、ロレックスの中でも特に高値で取引されるシリーズとなっています。
定価で言えばステンレススチールを使用したモデルが最も安価になりがちですが、流通状況によっては上位のモデルと逆転することもあります。
特に60~70年代に製造されたヴィンテージモデルの市場価格は、その希少性のため凄まじい高騰を見せています。
2016年から製造されている本モデルは、現行のデイトナの中でも人気の高い製品の一つです。
2021年3月現在、最新のモデルであるため比較的手に入りやすいと言えるでしょう。
中古販売価格も3,750,000円と既に定価を越えていますが、この傾向は今後も続くと予想されており、今が買い時のモデルです。
素材はステンレススチールを使用し、デイトナのスタンダードなスタイルを踏襲。
前モデルからの大きな変更点は、スチールからブラックステンレレス製に変更されたベゼルのデザインと、シルバーからブラックになったインダイヤルのデザインです。
ベゼルにはタキメーター目盛りが採用され、計測精度がさらに向上しました。
ダイヤルにはホワイトとブラックの二種のカラーバリエーションが用意されていますが、市場価格はホワイトの方が1.2倍ほど高い傾向にあります。
2013年に誕生した本モデルは、デイトナ誕生50周年を記念した特別モデル。
素材にはプラチナを使用し、ダイヤルには専用のアイスブルーカラーが採用されています。
記念モデルであるため通常のデイトナの倍近い定価で販売されており、市場価格もそれに伴って高騰。中古市場では1000万円以上の価格で取引されており、近年発売されたモデルの中ではトップクラスのレートで扱われています。
1952年にアメリカの国内線航空機パイロット向けに開発されたパイロットウォッチ。
GMTマスターは1999年に廃版になったGMTマスターIと、1983年に上位機種として発売されたGMTマスターIIの二種の系譜が存在し、それぞれ異なる場所の時刻を表示できる機能を備えていますが、GMTマスターIは2か所の地点を計測出来るのに対し、GMTマスターIIは3か所の地点の時刻を計測可能です。
デザイン上の特色として2色に色分けされたベゼルが特徴的で、愛好家も多く存在します。
2018年に製造された本モデルは、GMTマスターの愛好家から評価の高い一本。
通称”ペプシ”と呼ばれる青赤に色分けされたベゼルは、GMTマスターの初期から採用されていた人気のデザイン。
長らくラインナップから外されていたため、発表当時から話題を呼びました。
また、ブレスレットもオイスターブレスレットからクラシックモデルを意識したジュビリーブレスレットに変更。最新型ながら、クラシックモデルと同じ風格を備えた本モデルは、多くの愛好家から高い評価を受け、定価以上の価格で取引されています。
上記のGMTマスターII 126710BLROのカラーバリエーションとなるモデル。青と黒の2色を組み合わせたモデルは通称“バットマン”と呼ばれます。“ペプシ”よりもスタイリッシュな印象があり、GMT機能と合わせて世界中を飛び回るビジネスパーソンにも人気のモデルです。象徴的でキャッチ―な“ペプシ”と比べると抑えめですが高額買取として扱われています。
発売当初こそ品薄が続いていましたが、流通量が増えるにしたがって普通に買えるモデルになってきました。 ロレックス全体の高騰の流れに押されて相場は上がり続けていますが、徐々に安定していくと予想されており、売手有利な今の相場のうちがチャンスかもしれません。
エクスプローラーは1953年に果たされた人類初のエベレスト登頂成功の偉業に触発され、開発された探検家(エクスプローラー)用スポーツウォッチ。
過酷な環境下でも使用できるよう、質実剛健な機能性と耐久性を目指し、必要な機能だけを備えたシンプルなデザインはシーンを選ばず着用できるとされ、ビジネスツールとしても人気を博しています。
1971年には上位機種として位置づけされる『エクスプローラーII』が登場。
さらに堅牢になった構造に加え、異なる場所の時間を表示できるGMT機構を搭載。
機能性の高さとスマートなデザインから、特にビジネスシーンでの支持が強く、クラシックモデルと共に高騰を続けているシリーズです。
2010年に製造された現行のエクスプローラーI。
安定している非常に人気の高いモデルです。
これまで数十年36mmだったケースサイズを39mmに変更し、一気に大型化したことで話題を呼びました。 また、インデックスの369は塗装ではなくメタルを剥きだしにする「ブラックアウト」という手法を使用。 エクスプローラーI 14270のレアダイヤルにも使用された珍しいデザインで、伝統の36mmを逸脱しながらも過去のレアダイヤルのデザインを引き継いだ本モデルの斬新さは高く評価されました。
ムーブメントが前世代型のCal.3100系列のため、新ムーブメントにマイナーチェンジする形で新作が登場し、本モデルは生産終了するのではと噂されており、販売相場に高騰の兆しが見えています。
あくまで噂のため判断が難しいですが、元々相場の安定した人気モデル。
しばらく様子を見て、生産終了後の高騰を待っても良いでしょう。
本モデルはエクスプローラーIの現行最新モデル。
2010年から製造されており、流通量も多いため比較的手にしやすいモデルと言えるでしょう。
シリーズの伝統として長く続いた36mmのケースサイズを39mmに拡大したため、発売当初は違和感を訴える声もあったものの、よりスポーツモデルらしくなったフォルムは次第に受け入れられ、現在ではロレックスを代表するモデルとして認知されています。
669,600円の定価に対して1,000,000円近い販売価格で流通しており、安定した資産価値が見込まれます。また、2016年にはより文字盤の視認性を向上させるマイナーチェンジが行われ、前期型と後期型の2バージョンが存在します。
基本的には後期型が人気ですが、今後の需要によっては前期型にプレミアがつく可能性もあるでしょう。
2011年に製造された本モデルは、新鋭的なデザインの中にクラシックモデルへのオマージュを散りばめた斬新なモデルです。
42mmというこれまでロレックスのラインナップになかったダイヤルサイズで大きく印象を変えていますが、針のデザインにはエクスプローラーIIの初期モデルのデザインを採用。
クラシックの意匠を引き継ぎつつ、ダイヤルの大型化によって文字盤の視認性や耐久性など機能の向上に成功した本モデルは、エクスプローラーのコンセプトを現代にリデザインしたモデルと言えるでしょう。
新規ユーザーからも往年のファンからも支持を受けた本モデルは、エクスプローラーの中でも高い人気を維持しています。
サブマリーナはロレックスが生んだ世界初の潜水用の機械式腕時計です。
ロレックスのスポーツモデルの中でも1.2を争うほどの人気を誇り、クラシックモデルから現行最新モデルまで高い需要があります。ダイバーズウォッチというコンセプトへの挑戦のため様々な試行錯誤が繰り返されており、クラシックモデルには数多くのリファレンスが存在します。
中にはプレミアのつく希少なモデルもあり、ヴィンテージのサブマリーナには思わぬ高値がつくことも。
1965年以降はカレンダー機能を搭載した『デイト』モデルが生まれ、以降サブマリーナはカレンダー機能のついた『デイト』モデルと機能のない『ノンデイト』モデルの2系統が展開されています。
2020年に製造されたばかりのデイトモデル。
前世代機の116610LNが10年に渡って製造され続けてきた傑作機であったため、モデルチェンジが発表された際の反響は大きなものでした。
前モデルから引き継いだステンレススチール素材とブラック文字盤の組み合わせは「黒サブ」と呼ばれ、多様なモデルが存在するサブマリーナのラインナップの中でも王道のデザイン。
サブマリーナのスタンダードモデルというイメージがあり、流通量も多いのですが人気の高さのため、発売当初からプレミア価格で取引されています。
通称「グリーンサブ」、「緑サブ」と呼ばれるグリーンで設えられたサブマリーナ。
サブマリーナと言えば黒い文字盤に黒いベゼルを組み合わせたシックなデザインが主流ですが、ロレックスのコーポレートカラーであるグリーンを使用したモデルも高い人気を集めています。
2003年にサブマリーナ50周年を記念して製造された16610LVから始まったグリーンサブモデルは前世代機の116610LVを経て、本モデルで第三世代となります。
デザイン上の大きな変化はグリーンだった前モデルのダイヤルをブラックに変更した店です。
初代グリーンサブのカラーリングを踏襲したデザインは、ベゼルの素材変更などによってよりブラッシュアップされ、高い評価を得ています。
シードゥエラーは1967年にダイビング会社であるコメックとロレックスの共同で初モデルが開発された、サブマリーナの上位機種として位置づけられているシリーズです。
初モデルは同時期にリリースされていたサブマリーナの約3倍近い防水性能を備え、プロのダイバーが潜るような水深でも問題なくパフォーマンスを発揮しました。
外見上はアブマリーナに似通った部分も多いですが、耐水性を意識したケースサイズは大きく、よりボリュームのあるデザインとなっています。
多くのレファレンスが存在し、プレミアがついているモデルもあり、近年の相場は上昇傾向にあります。
シードゥエラーシリーズ初となるコンビモデル。
従来のステレンレスモデルでは赤色で記されていた文字盤の“SEA-DWELLER”が 、本モデルではゴールドカラーで記されていることから、通称「金シード」と呼ばれています。
43mmの大ぶりのケースにゴールドカラーが施された本モデルは、シリーズの中で際立った個性を発しており、2019年の発売以来、定価を超えた価格で取引されてています。
現行のモデルであるため未だ価格は落ち着いていますが、将来の高騰が注目されるモデルです。
シードゥエラー誕生50周年の節目となる2017年に誕生したモデル。
往年のロングセラーであり、既に生産終了された前モデル116600の後継機に位置づけられます。
大きな特徴として初代モデルと同じ”赤シード”と呼ばれる赤色の“SEA-DWELLER”がダイヤルに刻印されており、伝統を感じさせる魅力となっています。
また、2018年にマイナーチェンジが行われ、文字盤に王冠のマークが追加されたことで、それ以前の”ノークラウン”の希少性が上がり、高騰の可能性が高いモデルとして注目されています。
2012年から製造が開始されたスカイドゥエラーシリーズは、ロレックスの中でも最も複雑な機構が盛り込まれたコンプリケーションウォッチ(複雑式時計)です。
世界中を飛び回る旅行者やビジネスパーソン向けに開発され、2タイムゾーンと年次カレンダーを搭載。複雑な機構をロレックスのスタイルを崩さずに組み込みながらも、耐久性、操作性共に優れたパフォーマンスを実現しています。
ロレックスのラインナップの中でも変わり種とされており、定番の人気商品とは言えない立ち位置でしたが、近年新たなモデルが追加され、急速に注目を集めているシリーズです。
コンプリケーションウォッチというコンセプトから、ハイエンドモデルとして位置づけられていたスカイドゥエラーですが、本モデルには扱いやすいステンレススチールを使用。
従来のスカイドゥエラーが500万円前後の定価であったのに対し、約150万円と抑えた定価でリリースされたことでも注目を浴びました。
ダイヤルのカラーバリエーションには人気のブルーカラー以外にも、シックなホワイトとブラックも用意されており、ビジネスシーンでの使用にも違和感のないデザインです。
変わり種のイメージを覆すデザインにより、大きく需要を伸ばしたたことで市場価格も高騰しています。
ステンレススチール×イエローゴールドのコンビモデル。
2017年はスカイドゥエラーの新作発表が続いており、このモデルもその1つです。
従来のスカイドゥエラーシリーズのラインナップにない素材を使用したことで注目を集め、需要が増しています。シャンパンカラーの人気が高く、製造数も少ないため今後のさらなる高騰が予想されています。
クルージングやヨットなどでレジャーを楽しむ富裕層をターゲットに製作されたシリーズです。
そのため、スポーツモデルでありながらラグジュアリーなデザインが特徴になります。
ラグスポと称されるジャンルの代表的なシリーズで、個性的で華やかなデザインから高い人気を得ています。
かつてはロレックスのスポーツモデルで唯一、メンズ・ボーイズ・レディースの3サイズ展開を行っていましたが、2014年以降はレディースサイズが廃止され、2サイズ展開に。
2012年には上位機種のヨットマスターIIが発表され、ヨットマスターシリーズの需要はさらに高まっています。
2019年にリリースされたヨットマスターの現行モデル。
生産終了した前モデル(116622)からムーブメントを変更した以外、殆どの部分を引き継いでいます。実質的に前モデルの再販モデルではありますがベゼルが改良され、よりスポーツモデルらしい機能性と耐久性を獲得しました。
ダイヤルには前モデルでも人気の高かったブルーとダークロジウムカラーの二種を採用。
特にダークロジウムカラーはヨットマスターの特徴的なカラーのため、市場価格も1割ほど高くなる傾向が見られます。
2012年に発表されたヨットマスターIIは、本格的なヨットスポーツに対応したスポーツモデル。
ヨットマスターをベースにしていますが、機能、デザイン共に個性的なシリーズです。
特にロレックスの機構の中でも複雑なレガッタ・クロノグラフ機構(カウントダウン機能)を搭載し、ケースも44mmと大型化しています。
ヨットマスターIIにはコンビモデルやゴールドモデルも存在しますが、頑丈なステンレススチールを使用した116680はよりプロフェッショナルな仕様といえるでしょう。
定価が高級素材を使用したモデルより抑えらえており、流通量も多いことからシリーズの中で手に入れやすいモデルとなっています。
ミルガウスは多様なロレックスのラインナップの中でも、特異なシリーズです。
耐磁性に特化した機能というニッチなコンセプトのため当時のユーザーから理解を得られず、1956年の初代モデル発表から僅か2世代を生産されたのみで、1991年に生産終了。
その希少性から長らく知る人ぞ知るコレクターアイテムとして高値で取引されてきましたが、2007年に突如として復活を果たしました。特徴的な稲妻型の秒針を受け継いだ新モデルの登場によってミルガウス自体の再評価が行われ、元々高額だったクラシックモデルの価格と共に、市場価格が上昇しています。
2007年の116400発表で20年ぶりの復活を果たしたミルガウス。
116400GVはその特別仕様です。
通常は透明な風防をロレックスのコーポレートカラーであるグリーンで彩り、偽造防止用の王冠マークの刻印が廃されています。
その独特な風貌はロレックスファンの注目を集め、発売当初から品薄が続出。現行のモデルでありながら市場価格は定価を上回るプレミア価格で取引されています。
2007年に復刻されたミルガウスは話題性のみだけでなく、デザインでも評判を呼びました。
同年に発表された16400GVが20年ぶりの復刻を記念したモデルであるのに対し、本モデルはミルガウスのスタイルを踏襲した仕様です。
象徴的な稲妻型の秒針はもちろん、全体的なフォルムは2代目のシンプルさを継承しています。
本モデルの登場はこれまでコレクターズアイテムとして評価されていたミルガウスの独自のデザインを再注目されるきっかけとなりました。
2015年に生産終了したことから市場価格も高騰しており、根強い人気のある一本です。
ロレックスといえばオイスターケースを使用したスポーツモデルが強くイメージされますが、チェリーニはそういったロレックスの王道の陰で人気を集めているドレスウォッチです。
その歴史は1928年誕生と古く、オイスターケースとパーペチュアル(自動巻き上げ機構)というロレックスの象徴的な機構の開発以前に生産されたクラシックモデルは独特のデザインから人気が高く、現在のモデルも個性の際立った製品がラインナップされています。
スポーツモデルとは大きく印象が変わるものの、ロレックスの技術で作られたラグジュアリーモデルは支持を伸ばし続けており、安定した相場で取引されています。
2017年に発表された本モデルの一番の特徴はフルオープンサイズのムーンフェイズです。
6時の位置に配置された小窓には、メテオライトとシルバーによってそれぞれ満月と新月が描かれています。フルオープンサイズのムーンフェイズは珍しく、ブルーに彩られたエナメルのムーンディスクがラグジュアリーな印象を強くしています。
市場価格は落ち着いており、定価とほぼ同額で流通していますが、徐々に支持を増やし始めているチェリーニの人気によっては高騰する可能性もあるため、今コレクションしておくべき一本と言えるでしょう。
シンプルでシックなデザインが目を引くモデル。
インデックスのIII、VI、IX、XIIが細長く表示されており、ブラックレザーのベルトと相まってシャープな印象の強いドレスウォッチです。
ベゼルにはコインエッジ装飾が施されていることも特徴。
シンプルかつ高級感の漂うデザインのため、シーンを選ばず着用できるドレスウォッチとして人気があり、状態の良い品であれば中古でも定価を越えて販売されることもあります。
時計につけられる品番以外の愛称を『ペットネーム』と呼び、エアキングはロレックスのラインナップ上、最古のペットネームを持つモデルです。
2014年のマイナーチェンジによってこれまでダイヤルに刻印されていた『Airking』の文字が廃され、オイスターパーペチュアルのラインナップに統合されましたが、2016年に復活。
ロレックスの中では定価が低く設定されているため、初心者向けの立ち位置として人気があり、ヴィンテージモデルにも手を伸ばしやすいシリーズです。
2014年に廃盤になっていたエアキングですが、2016年の本モデルの登場によりロレックスのラインナップに復帰しました。
『Airking』の刻印が復活したのはもちろん、大きくデザインが変更されたことでも本モデルは大きな注目を集めました。従来のモデルでは34mmだったケースサイズが40mmに改められ、ブレスとベルトもスポーツモデルらしいスタイリッシュなデザインに変更されました。
また、ムーブメントも耐磁性に優れた機構に変更。新生エアキングは従来シリーズから一転して、航空時計としての新たな位置づけがされたと言えるでしょう。
定価は637200円と低価格路線を継承していますが、市場では800000円前後で取引されており、新生エアキングの注目度の高さが現れています。
このようにロレックスのラインナップは多種多様です。
今回取り上げたモデルもその中のほんの一部に過ぎません。
一つのモデルを取り上げてもその評価は難しく、買取や販売の相場を判断するためにはロレックスに対する深い知識が必要になります。
また、ロレックスほどの有名ブランドともなれば悪質な模造品も流通していることも。
僅かな傷や使用跡によって上下する価格など、素人目には判断の難しい要素もあります。
購入・売却の判断は自分自身でするものですが、その際の値付けはやはりプロフェッショナルの鑑定眼が必要不可欠です。
一括査定サイトによる見積りを利用すれば、そのニーズに応えることが出来ます。
一括査定では複数のロレックス鑑定のプロフェッショナルが査定した見積額を元に並行店と交渉を行い、最高額での買取を実現します。
定価での購入が難しく、中古市場での購入が一般的なロレックスの製品。
高価で最高品質のロレックスの腕時計は、一生に残る大きな買い物になります。
その決断を安心・安全なものにするためにも、一括査定サイトの利用をおすすめします。
私がお客様の大切なお品物を責任を持って鑑定致します!
プレミアバリュー 鑑定士並木
大手リユース業者の店長職を歴任。店頭に立ち続け、買取・販売した商品は10万点以上。2021年、プレミアバリュー SHOP店長就任。 YouTubeチャンネル「プロ鑑定士鼻メガネチャンネル」にて最新の高級ブランド情報やアイテム、時計の魅力を発信しています。
子供の頃からブランド品や、宝飾品・時計が大好きでした。
大人になってからも高級ブランドの歴史や、商品の作りこみの高いこだわりなどに大変な魅力を感じ2010年、ついには仕事として専業者になりました。
今、まさにブランド買取・販売店が乱立し、サービス・価格に関しても均一化に進んでいます。
そうした中で私どもができること。それは、売りたい方から必要とされている方への大切な橋渡し。
新たなオーナー様の喜んで頂いているお顔を思い浮かべ、お品物を大切に扱い、笑顔の連鎖ができるように関わる全ての方へ感謝の気持ちで接する。
単なるブランドショップではなく、リユース・ブランド品販売を通じて社会貢献もできるよう志を持ち、日々鑑定しております。
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